当山のご本尊は地蔵菩薩。釈尊(お釈迦様)の入滅後から弥勒菩薩が現れるまでの間、無仏時代に人々を救うために現れた菩薩さまである。六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)のすべての世界で苦しむものを救うために手を差し伸べてくれる。

 

初めは右手に宝珠(月輪)、左手に如意宝憧のある蓮華を持っていたが、後に左手に宝珠・右手に錫杖を持つ姿が普通になった。鎌倉時代以降、賽の河原では童児の救済者として子育地蔵・子安地蔵の名がある。

盤石座に座した童子形。猛火を背負って右手に利剣、左手に絹索を持って煩悩を断じる姿を普通とする。怒りの姿に偉大な力を示すもろもろの明王の中心尊。大日如来に代わって修行者を守る。

 

不動とは釈迦が悟りを開いたときに、さまざまな魔の手を退けた強い心のように揺るぎない心と智慧をを持つことから名づけられた。